先日,所用があってチェコのプラハへ行ってきました。
今年2回目なのですが,プラハへ行くと色々と社会のシステム等について考えさせられます。
プラハというと,若い方は,2009年4月5日のオバマ大統領の核廃絶演説が思い浮かぶと思いますが,我々の世代は,1968年のプラハの春が思い浮かびます(今年亡くなったチャスラフスカさんも)。当時,ドプチェク第一書記等の名前が頻繁にニュースで放送されていたのを記憶しています。
現在のプラハは,とても平和で治安もよく素敵な都市です。
苦難の歴史があった関係で若い人たちの歴史,政治への関心もとても高いものがあります。
プラハの主要な交通機関は,地下鉄とトラム(路面電車)です。
地下鉄の一部は,昔の核シェルターを利用して作られたそうで,長いエスカレーターで地中深くへ入っていきます。
エスカレーターのモーターは強力で,大きな音を立てながらかなりのスピードで動いています。日本では,うるさいだとか危険だとか言われて問題にされると思いますが,誰もそのようなことを言う人はいません。
特に違いを感じるのは,料金システムです。
プラハの地下鉄には,改札がなく,駅員もいません。
500円位の切符を1枚買って機械で日時を印字すると,そのときから24時間,地下鉄もトラムも乗り放題です。
東京だと1日仕事で地下鉄等を利用して移動すると2~3000円は軽くかかってしまいます。
そして,1か月用の切符だと3~4000円位で1か月間乗り放題なのです。
改札がない代わりに,乗客に紛れて検査員が乗っていて無賃乗車を時々チェックしており,見つかると4~5000円の違反金が科せられるシステムになっているのです。
このシステムだと高価な改札の機械も必要なく,駅員もほどんと必要ありません。
それで,低料金が維持できているものと思われます。
ただ,人口過密の東京へこのシステムをそのまま持ってくるのは困難のように思われます。
いずれにしても社会システムには色々あるなと考えさせられます。
プラハの秋
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